2009年10月7日水曜日

世界文化遺産を訪ねて

ケープタウンから西方向に14キロ。ここに海に浮かぶロベン島という島があります。
1999年12月、ユネスコの世界文化遺産に登録されたこの島は、
約30年間の、南アフリカの 人種差別×平等社会の戦いの歴史が刻まれています。


船に乗って30分。島に到着し、ツアーバスに乗り込みます。
このバスのツアーガイドによって、英語で島について語られてゆきます。


ロベン島は、アパルトヘイト時代に反政府運動を行う人たちを収容するための牢獄として使用されていました。島に連れてこられた当時の政治犯たちというのは、人種差別を行う南アフリカの政府が恐れを抱いた反政府主義の黒人の人たちです。




島の中には、大きな石灰畑があり、収容されていた人たちは、ここの石灰を掘る作業を強いられました。
※石灰が体内入ると健康に害を及ぼします。


島に建つ牢獄の建築作業は、収容されていた人たちの手で1年かけて建てられたそうです。


1994年大統領に選ばれたネルソン・マンデラ氏が収容されていた場所を案内してくれました。

とてもひんやりしています。
ブランケット一枚だけで、寒い季節も乗り越えなければなりませんでした。


家族との面会は厳しく限られ、手紙のやり取りも全て看守がコントロールしていました。

そんな中、収容されていた人たち、新しく島に送られてきた人たち(彼らは別々のエリアに収容されていました)の間で、情報が書かれたメモをやり取りするなどの政治的情報の交換が行われていたそうです。

今、国でどんなことが起こっているのか、これから国を変えるにはどうしたらいいのか・・・
人々は、限られた環境で、改革のために力をつけていったのだそうです。

語りつくせないほどのストーリーを持った世界文化遺産ロベン島。
きっと何か感じることができるはずです。

Robben Island Museum
入場料
18歳以上 R180
18歳未満 R 90

出発時間 V&A ウォーターフロントより
9:00, 11:00, 13:00, 15:00

事前予約 ※お勧めです。
Tel: 021 413 4233
Fax: 021 418 3736
Email: rimbookings@robben-island.org.za

にほんブログ村 海外生活ブログ 南アフリカ情報へ
にほんブログ村