2009年10月19日月曜日

苦しい生活の中にも

昨日、お出かけのためにミニバスタクシーに乗りました。
ミニバスは、ドライバーとドアマンの2人体制で運行しています。

バスに乗ると「あなた日本人ですか?」とドアマンの男性から質問が。
とても上手な日本語で話しかけてくれて、しばらく彼と会話をしていました。

彼がなぜ日本語を知っているのか尋ねると、日本が南アフリカ産のマグロをケープタウンから大量輸入していた時代、彼のお父様は、日本のマグロ漁船の団体さんを連れて、彼らの観光を担当していたそうで、
幼なかった彼は、そばで彼らの話す日本語を聞いたり、お父さんから教えてもらって言葉を覚えていったのだそうです。

「いつか日本を見てみたい」そう語る彼。

この国の貧富の差はとても激しく、裕福な層の人しか簡単に海外旅行に行けないのが現実ですが、

「とても高いけど、日本に行ってみたい」と語る彼の夢がいつか叶いますように。
そして、夢を持つ自由な心と、それを現実にする可能性が、苦しい生活をしている多くの人たちの間に広がりますように。

と感じるケープタウンの姿と歴史がここにあります。