2010年2月4日木曜日

映画で感じる「南アフリカ」

"Invictus" という映画を見ました。

監督は「硫黄島からの手紙」などでおなじみのクリント・イーストウッド
主演は、モーガン・フリーマン, マット・デイモン 他

"Invictus"というワードを辞書で調べても、見つけることは難しいでしょう。
この言葉はラテン語であり、英語では "unconquered" (征服されない、屈しない)という意味です。

この映画で使われている"Invictus"とは、英国の詩人 William Ernest Henley によって書かれた詩のタイトルで、ロベン島に収容されていたネルソン・マンデラに、影響を与えた詩だったそうです。

1995年に行われたラグビーのワールドカップ。
映画の中で、当時の大統領ネルソン・マンデラは、ラグビーチームのキャプテンであったフランソワ・ピナールにこの詩を送り、チームを熱心にサポートしていました。


詩の最後の2行は、とても印象的です。

I am the master of my fate,
I am the captain of my soul.

私は我が運命の主であり
私は我が魂の指揮官なのである



アパルトヘイトが終わったと言えど、レストランでは黒人が白人にサービスをしているのが当たり前だったり、タウンシップには黒人だけが住んでいたり、ラグビーは白人選手が多く、サッカーは黒人選手が多いなど、私の目から見て、未だに白人と黒人が分かれているこの国の現状があります。

この国の人たちがどのような意識を持っているのか、改めて興味を持たせてくれた映画でした。